なってしまったらどうしたらいいかわからないですよね。
本記事では「ぎっくり腰の時にやってはいけないこと」についてご紹介しています。
ぎっくりになった人、よくなる人はぜひお読みください。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと5選【これやったら悪化します】
日本人の80%は腰痛で悩んでいるとされています。その中でも、ぎっくり腰は成人の10%~20%が経験したことがあるとされています。特に40代~60代の人がなりやすく、その割合が多くなっています。
突然やってくるので、いざぎっくり腰になったら、どう対処したらいいのかわからないですよね。
そこで今回は「ぎっくり腰になった時にやってはいけないこと」を5つに分けてご紹介します。
- 温める
- マッサージ
- 運動・ストレッチ
- 屈む体勢
- 長時間座りっぱなし
どれもやりがちですよね。
なぜやってはいけないのか、理由も含めて詳しく見ていきましょう。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと①温める
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと一つ目は「温める」です。
これは特に多くの人がやりがちなことです。ぎっくり腰の大半は「急性の筋肉の炎症」が起こっています。強い衝撃や無理な体勢などにより、筋肉が「損傷」もしくは「断裂」しています。
すると筋肉は炎症し「熱を持った状態」になります。この場合、筋肉の炎症を抑えるために「冷やす」ことが最優先されます。
例えば「野球のピッチャー」が投げた後に、肩をアイシングしていますよね。あれも同じく、急性の筋肉の炎症を抑えるために冷やしています。ぎっくり腰も似たイメージで、冷やすことを意識してください。
そのため、「お風呂に入る」「温シップを貼る」ということは避けるようにしましょう。これは、炎症を加速させ状態が悪化するケースがあります。
また、冷やす場合は「氷や保冷剤」を使いましょう。よく“冷湿布を貼って冷やした”という人がいます。
湿布は痛み止め成分が入っているので貼ってもいいですが、冷感作用は最初だけですぐに肌温になじんでしまいます。
冷湿布を貼ったとしても、その上からでいいので氷で冷やしましょう。氷で冷やすと治りが早くなるので、湿布だけで治そうとするのはやめましょう。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと②マッサージ
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと二つ目は「マッサージ」です。
これもぎっくり腰の時にやりがちな行動です。
痛いところを揉み揉みとマッサージをすると、治りが早くなりそうなイメージがありますよね。しかし、これも筋肉の炎症を悪化させるケースがあります。
マッサージをするのは炎症が治まった後です。炎症しているうちに患部を刺激するのは避け、炎症が治まるまで「とにかく触らず安静に」を心がけましょう。
一方で、痛みが治まった後や普段から慢性腰痛を持っている人は、マッサージをすると硬くなった筋肉がほぐれて痛みが緩和していくため効果的です。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと③運動・ストレッチ
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと3つ目は「運動・ストレッチ」です。
こちらもマッサージと同じく、無理な運動やストレッチはぎっくり腰が悪化するケースがあります。
ぎっくり腰になった時は、とにかく安静にすることが必要です。
ぎっくり腰だと普段のように動けず、じっとしている時間が多くなります。そのため“じっとしているより動いた方が早く治るのでは?”と考える人もいると思います。
そんな中、無理なストレッチをすると、伸びきった筋肉により負担がかってしまい悪化するケースがあります。
筋肉の構造は複雑で、知識がないと症状を悪化させてしまいます。動きたい気持ちを抑え、じっと痛みが引くまで待ちましょう。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと④屈む体勢
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと4つ目は「屈む体勢」です。
ぎっくり腰になった時、重いものは誰もが持たないと思います。
しかし、体勢によっては重いものを持った時と同じような負担がかかる場合があります。
人の姿勢は
仰向けの寝姿勢
↓
立ち姿勢
↓
座り姿勢
↓
屈んだ立ち姿勢
↓
屈んだ座り姿勢
の順に腰への負荷が大きくなります。
このように、屈んだ姿勢だと腰への負担が大きくなり、治るのに時間がかかってしまいます。
ぎっくり腰になったら、自分の痛くない姿勢を探し、同じ場所に負荷がかかり続けないように、定期的に体勢を入れ替えるようにしましょう。
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ぎっくり腰の時にやってはいけないこと➄長時間座りっぱなし
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと5つ目は「長時間の座りっぱなし」です。
腰への負担が一番大きい姿勢が「座り姿勢」です。長時間同じ姿勢で座っていると、特に腰への負担が集中します。これが筋肉や関節に余計な圧力をかけ、痛みを悪化させることがあります。
また、 座りっぱなしだと腰回りの血流が悪くなり、炎症の回復が遅れる可能性があります。
できれば座らないのが良いですが、どうしても座る必要がある場合は、20分に一度は席を立ち同じ姿勢を続けないようにしましょう。
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと※番外編
ぎっくり腰の時にやってはいけないこととして「仕事」があります。
ぎっくり腰になっても、仕事は休めないという人は多いのでないでしょうか?
当院の患者様でもよく“仕事は休めない”と耳にします。そして、ぎっくり腰の状態で仕事をしても悪化したり、治りが遅くなるという場合がほとんどです。
無理して働いても治りが遅くなり、結果的に会社に迷惑がかかるので、治るまで何とか休みにしてもらいましょう。
どうしても働かないといけないという人は、本来の業務をできるだけ軽減してもらい、腰への負担を減らしながら働くようにしましょう。
(本来ならば、痛みが治まるまで家でじっとしていてほしいというのが本音です。)
ぎっくり腰の治し方
ここまで「ぎっくり腰の時にやってはいけないこと」についてご紹介しました。
では、ぎっくり腰を最速で治すにはどうすればよいのでしょうか?
こちらは7ステップでご紹介します。
- 冷やす
- 痛み止めを利用する
- とにかく安静にする
- 栄養を摂る
- 身体を動かす
- 専門院に行く
- メンテナンスをする
ぎっくり腰になったら「とにかく冷やして安静に」が基本です。
早く治したいなら動きたい気持ちを抑えて、静かに痛みが引くのを待ちましょう。
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ぎっくり腰の時にやってはいけないこと:まとめ
今回は「ぎっくり腰の時にやってはいけないこと」をご紹介しました。
まとめると
- ぎっくり腰は成人の10%~20%が経験している
- 40代~60代がなる人が多い
- 温めると炎症が悪化するので冷やす
- マッサージはせず、するなら痛みが引いてから
- 無理な運動やストレッチは症状の悪化につながる
- 屈む体勢は腰への負担が一番大きい
- 長時間座りっぱなしは腰へ負担がかかり続ける
- 座るなら20分に一度席を立つ
- 会社は休めるなら休む
- ぎっくり腰になったら、とにかく冷やして安静に
突然やってくるぎっくり腰も適切な対応をすれば、一般的に2~3日で痛みが引き1週間後には普通に動けるようになります。
ぎっくり腰は一度なると繰り返しやすいので、普段からのメンテナンスもしっかりするようにしましょう。
当院では八尾市、東大阪市を中心にカイロプラクティックの訪問施術を行っています。
ぎっくり腰で店舗に通えない方はぜひご連絡ください。
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