腰痛ストレッチはどこをゆるめるべき?腰以外に注目したい本当の理由

腰痛 ストレッチ どこ

腰が痛くてストレッチをする時に、腰だけを伸ばしていませんか?

実は腰痛の人は「腰だけ」を伸ばしていても効果は薄いとされています。

そこで今回は「腰痛のストレッチで効果のある場所」についてご紹介します。

実際に整体の現場で、効果の高かった場所をまとめたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

腰痛ストレッチはどこをゆるめるべき?腰以外に注目したい本当の理由

腰が痛いとき、腰を伸ばすのは本当に正解?

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腰に痛みがあると、多くの方が「とりあえず腰を伸ばせば楽になるのでは」と思いがちです。

ですが、実際には腰だけを伸ばすストレッチが逆効果になることもあるのをご存じでしょうか?

腰の筋肉は、他の部位の緊張やゆがみをかばうようにして負担を受けていることが多く、

「どこをゆるめれば腰の負担が減るか」を正しく理解することが、腰痛改善の第一歩となります。

この記事では、腰痛に悩む方が気になる「ストレッチで本当にゆるめるべき筋肉」について、わかりやすく、かつ専門的にお伝えしていきます。

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腰痛の本当の原因は“腰”じゃない?

■腰は「症状」であり「原因」ではないことが多い

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慢性腰痛の多くは、レントゲンやMRIでもはっきりとした異常が見つかりません。

それらは「非特異的腰痛」と呼ばれ、全体の約85%を占めていると言われています。

この場合、痛みの直接的な原因は筋肉のバランスや姿勢、生活習慣によるものが大半です。

つまり、腰の筋肉が悪いのではなく、他の部位の影響で腰が過剰に緊張しているケースが多いのです。


■腰をグイグイ伸ばすのは逆効果になることも

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腰そのものの筋肉(脊柱起立筋など)は、すでに緊張や炎症を起こしている可能性があります。

その状態で強いストレッチを行うと、かえって筋繊維を傷つけたり、炎症を悪化させたりするリスクがあります。

ですので、腰痛の際には腰を直接伸ばすのではなく、その周囲の筋肉を正しくゆるめていくことが重要になります。


腰の負担を減らすためにゆるめたい5つの筋肉

「腰痛のときは、どこをストレッチすれば良いのか?」

その答えは、腰そのものではなく、腰を支えている周囲の筋肉にあります

① 太ももの前側(大腿四頭筋)

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大腿四頭筋は、太ももの前面を覆う非常に大きな筋肉で、股関節から膝にかけて伸びています。

この筋肉は、日常生活での歩行や立ち上がり、階段の上り下りなど、多くの動作に関与しており、日頃から常に酷使されている部位でもあります。

とくに、大腿四頭筋が硬くなると、骨盤が前に引っ張られるように傾いてしまい、反り腰の姿勢になります。

この反り腰によって、腰椎(腰の骨)のカーブが強くなり、常に腰に圧力がかかり続けてしまうのです。

その結果、腰が張る・重だるい・寝起きに痛むといった症状が出やすくなります。

立ち仕事が多い方や、ヒールを履く習慣のある方は特に注意が必要です。


② 太ももの裏側(ハムストリングス)

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ハムストリングスは、太ももの裏にある3つの筋肉の総称で、坐骨から膝の裏側にかけて付着しています。

この筋肉は、骨盤を安定させたり、脚を後ろに引いたりする働きがありますが、現代人にとってはとても硬くなりやすい筋肉の一つです。

座りっぱなしの時間が長いと、ハムストリングスは短縮した状態が続き、骨盤を後ろに引っ張って後傾させてしまいます。

骨盤が後ろに傾くと、背中が丸くなり、猫背・首こり・肩こり、そして腰への慢性的な負担へと繋がっていきます。

特にデスクワーク中心の方は、腰ではなく太ももの裏側が原因になっているケースが非常に多いため、意識的にストレッチを行うと改善が見込めます。


③ お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋)

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お尻の筋肉は、姿勢の安定と歩行動作において非常に重要な役割を果たします。

大臀筋は身体の中でも最大級の筋肉で、骨盤の動きや体重の支えに直結する筋肉です。

中臀筋は、骨盤の横側にあり、歩行時に体が左右にブレないよう支えてくれます。

しかし、長時間の座位や運動不足によって、お尻の筋肉は固まりやすく、柔軟性を失います。

そうすると、骨盤の自由な動きが制限されてしまい、本来お尻で支えるべき体重を腰が代わりに支える状態になってしまいます。

また、特に中臀筋が硬くなると、歩行のバランスが崩れたり、坐骨神経の圧迫が起こることもあり、腰痛だけでなく脚のしびれの原因になることもあります。


④ お腹の筋肉(腹横筋・腸腰筋)

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お腹まわりの筋肉は、見た目の「腹筋」だけではありません。

深いところにある腹横筋や腸腰筋といったインナーマッスルが、体幹の安定性に大きく関わっています。

腹横筋は、腹部をぐるっとコルセットのように覆う筋肉で、腰椎を内側から支えてくれます。

また腸腰筋は、背骨から骨盤を通って太ももの内側につながる深層筋で、姿勢の維持や歩行において極めて重要です。

これらの筋肉が硬くなったり、使えていなかったりすると、腰がぐらつきやすくなり、表層の筋肉に負担が集中してしまいます。

お腹まわりを適度にストレッチし、かつうまく使えるようにすることで、腰へのストレスを大幅に減らすことができます。


⑤ 背中の筋肉(広背筋・僧帽筋)

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広背筋は背中全体に大きく広がる筋肉で、肩から腰にかけて付着しています。

また僧帽筋は、首・肩・背中の上部にかけて広がる筋肉で、肩甲骨の動きにも深く関係しています。

これらの筋肉が緊張すると、肩が内側に巻き込み、背中が丸まっていく、いわゆる「巻き肩」や「猫背」の姿勢が定着しやすくなります。

姿勢が崩れると、重心が後ろに傾き、無意識に腰で姿勢を支えるクセがついてしまい、常に腰に過剰な負担がかかる状態になってしまいます。

特に、スマホやパソコンを長時間使う現代人にとっては、背中の筋肉を緩めることが腰痛予防につながるという視点は欠かせません。


💡ストレッチの具体的なやり方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

腰痛に効くストレッチのやり方はこちら

反り腰タイプの腰痛が気になる方はこちら


ストレッチの効果を出すには“継続”がカギ

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どんなに効果的なストレッチでも、一度やっただけでは根本的な改善にはつながりません

ストレッチはあくまで“習慣”として続けてこそ、筋肉や関節が本来の柔軟性を取り戻していきます。

特におすすめのタイミングはお風呂上がり

身体が温まり、筋肉が柔らかくなっているため、ストレッチ効果が高まりやすくなります。

反対に、朝の冷えた状態で無理に伸ばそうとすると、筋肉を傷めてしまうこともありますので注意が必要です。

毎日少しずつでも続けることで、痛みの出にくい身体づくりにつながっていきますよ。

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ストレッチを行うときのポイント

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ストレッチはただ何となく伸ばせば良い、というものではありません。

正しいやり方で行うことで、腰痛の予防や改善に大きく役立つ習慣になります。

以下のポイントを意識して行ってみてください。


● 痛気持ちいい範囲でとどめる

ストレッチは“気持ちよさ”が基本です。

「もっと伸ばせば効果がある」と思って無理に引っ張ると、筋肉や腱を痛めることになりかねません。

特に腰痛がある方は、刺激が強すぎると逆に悪化することもあるため、痛みを感じる手前の範囲で優しく行いましょう。


● 呼吸を止めずにゆっくり伸ばす

深い呼吸を意識しながら行うことで、自律神経が整い、筋肉の緊張がゆるみやすくなります

ストレッチ中に息を止めてしまうと、筋肉は防御反応を起こし、かえって硬くなってしまいます。

息を「吐きながら」じんわりと伸ばすのがポイントです。


● 一ヵ所につき2分キープ

伸ばしたい部位にじっくりアプローチするためには、一ヵ所につき2分キープしましょう。

反動をつけてバウンドするような動きは、筋肉や関節に負担をかけやすく危険です。

ゆっくり静止しながら、筋肉がじわーっとゆるんでいく感覚を大切にしてみてください。


【まとめ】腰痛改善に効果的なストレッチ部位一覧

腰痛があるからといって、腰だけをストレッチするのは適切とは限りません。

どの部位にアプローチすれば良いのか、以下に表でまとめました。

ゆるめる部位 なぜ必要か(腰への影響)
太ももの前(大腿四頭筋) 骨盤が前に傾き、反り腰になり腰椎の負担が増す
太ももの裏(ハムストリングス) 骨盤が後ろに傾き、姿勢が崩れて腰に負担がかかる
お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋) 骨盤の安定が失われ、腰が代償的に動かされる
お腹の筋肉(腹横筋・腸腰筋) 体幹の安定性が失われ、背面に過剰な負担がかかる
背中の筋肉(広背筋・僧帽筋) 猫背・巻き肩からくる姿勢の崩れが腰痛を誘発

👆 スマホの方は、表を左右にスライドできます。

腰痛を本気で改善したいなら、「どこの筋肉をゆるめるべきか」を理解することが重要です。

腰だけに注目するのではなく、身体全体のバランスに目を向けることが根本改善への近道です。

ストレッチは無理なく気持ちよい範囲で、できるだけ毎日続けてみましょう。

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院長 池田 茂雄

大阪府八尾市出身 1987年6月28日生まれ

カイロプラクター資格

日本カイロプラクティック連合会

会員番号 1000038436

・八尾市にあるカイロプラクティック院での店舗施術を経験後独立

・現在は訪問整体カイロプラクターとして活動中