『寝酒と睡眠の質』の関係について知っていますか?
寝酒をすることで深く眠れるというのは嘘?本当?
本記事では「寝酒と睡眠の質の関係」について深掘りしていきます。
睡眠の質を高めたい、寝酒をよくするという人はぜひ本記事をお読みください。
寝酒と睡眠の質の関係は?【絶対やめましょう】
夜眠る前に「寝酒」をするという人も多いのではないでしょうか?
実際に日本人は他国に比べ“寝酒をする習慣がある”という人は多いとされています。
寝酒と睡眠の関係を調べた国際調査によると、「不眠で悩んだ時は寝酒をする」と答えた人は全体の3割にも上りました。
これは他の主要国が1~2割なのに対して、日本人が世界で最も寝酒の習慣があることがわかっています。
では、実際には寝酒と睡眠の質にはどのような関係があるのでしょうか?
寝酒は睡眠の質を下げる
結果から言うと「寝酒は睡眠の質を大幅に下げる」ということがわかっています。
“いやいや毎日寝酒しているし、実際によく眠れるんだけど”という人も多いと思います。
しかし、これは“寝つきが良くなっただけ”で深くは眠れていません。
実際に2013年ロンドン睡眠センターの研究によると、寝酒をすることで「寝つきが良くなる」と言うことがあえいます。
その一方で、アルコールの量に関わらず「中途覚醒や早朝覚醒が増える」ということもわかっています。
- 中途覚醒→睡眠途中で何度も目が覚める→睡眠が浅い
- 早朝覚醒→予定よりも早くに目が覚める→睡眠が浅い
いくら早くに寝つけたとしても、睡眠全体で見ると明らかに「睡眠の質は低下」しており、寝酒が睡眠の質を下げることがわかっています。
このことかもわかる通り「日本人の多くの人は寝酒により深く眠れると勘違いしている」ということが言えます。
では、なぜ寝酒をすることで睡眠の質は下がってしまうのでしょうか?
寝酒をすると睡眠の質が下がる原因
アルコールを摂取すると肝臓で分解され「アセトアルデヒド」という物質が出ます。
このアセトアルデヒドは睡眠の質を低下させることがわかっています。
また、アルコールを摂取すると「利尿作用」が働くことは有名です。
睡眠前にアルコールを摂取すると夜中に何度もトイレに行きたくなるため、睡眠の質は低下してしまうのです。
お酒が好きで楽しんで飲むならまだしも、“寝つきが良くなるから”という理由で寝酒をしてしまっている人は止めるようにしましょう。
寝酒と睡眠の質:寝酒によるデメリット
では寝酒をすることでどのようなデメリットがあるのでしょうか?
- 睡眠の質が低下する
- 疲れが取れにくい
- 日中の集中力・判断力が下がる
- 自律神経が乱れやすい
- 成長ホルモンの分泌が減る
- 睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がる
このように本来であれば日中の疲れを回復させる時間の睡眠が寝酒により逆効果になってしまいます。
では、お酒が好きな人が睡眠の質も落とさないためには何か方法はあるのでしょうか?
寝酒と睡眠の質:晩酌は睡眠の3時間前までに
「お酒も好きだし睡眠の質も高めたい」という人もいると思います。
アルコールは摂取してから肝臓で分解されるまでに、500mlのビールや缶酎ハイ、または日本酒1合を分解するのに3~4時間かかります。
お酒が強い弱いの個人差もありますが、睡眠の質を高め深くぐっすりと眠りたい人は「睡眠の3~4時間前」までに晩酌を済ませるようにしましょう。
また「アルコール摂取後のお風呂」も酔い覚ましには逆効果なことがわかっているので、お酒を飲んだ後はシャワーで済ませるようにしましょう。
寝酒と睡眠の質:その他睡眠の質を下げる行動
では寝酒以外にも寝る前のどのような行動が睡眠の質を下げることになってしまうのでしょうか?
- 大量に水を飲む(利尿作用)
- カフェインを摂る(利尿作用、覚醒効果)
- 寝る直前に食べる(消化活動が始まる)
- スマホ、ゲーム、PC、テレビを見る(ブルーライトの影響)
- 厚着をする(体温が上がると質が下がる)
- 靴下を履く(足先から熱を放出できない)
このような普段何気なくやっている行動が、結果的に睡眠の質を下げることになってしまうので、意識して改善するようにしましょう。
睡眠の質を下げる行動についてはこちらで詳しく解説しています↓
「寝る前にやってはいけないこと5選【それ睡眠の質が下がります】」
寝酒と睡眠の質:まとめ
「寝酒と睡眠の質の関係」について解説していきました。
今回の内容をまとめると
- 日本人の3割は眠れない時寝酒をする
- 日本人の寝酒率は世界で最も多い
- 寝酒で深く眠れると勘違いしている人が多い
- 寝酒は寝つきが良くなっても深い睡眠はできない
- 寝酒をすると翌日のパフォーマンスにも影響する
- 晩酌をするなら眠る3~4時間前までにする
- 寝酒以外にも睡眠の質を下げる行動がある
普段眠れないからという理由でお酒を飲んでいた人も、日々のパフォーマンスや将来の健康を考えると「寝酒は逆効果」だということがわかりました。
睡眠は健康になる上で50%を占めていると言われるほど大切なもので、ないがしろにすると将来ケガや病気にかかりやすくなってしまいます。
お酒は程々にとはよく言いますが、寝酒のデメリットを理解して深い眠りができるようにしましょう。
当院ではカイロプラクティックの施術だけでなく、このような日常生活で役立つ健康情報もお伝えしておりますので、気になった方はお気軽にお問合せ下さい。
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