あなたは1日何時間眠っていますか?
1日短い睡眠時間でも活動できるショートスリーパー。
そんな「ショートスリーパーになる方法」はあるのでしょうか?
本記事ではショートスリーパーについて深掘りしていきますので気になる人はぜひ本記事をお読みください。
ショートスリーパーになるには【結論:なれません】
ショートスリーパーとは1日の睡眠時間が6時間未満など、「極端に睡眠時間が短くても普通に生活できる人」のことを言います。睡眠時間が短い分1日で活動できる時間が長くなるので、なれるものならなってみたいですが結論から言うと
「ショートスリーパーにはなれません」
ではなぜショートスリーパーにはなれないのでしょうか?その理由を深掘りしていきましょう。
ショートスリーパーになる方法はない
正確に言うとショートスリーパーは「生まれつき持っていないとなれない」です。自分がショートスリーパーかどうかは生まれつき遺伝子レベルで決まっており後天的になることはできません。
カリフォルニア大学の研究によれば、ショートスリーパーの人はDEC2という遺伝子が突然変異していることがわかりました。
この突然変異のおかげで脳内の情報整理を短時間で済ますことができ、睡眠時間が短くても大丈夫な身体になっているということです。
ショートスリーパーになれたと思っているのは勘違い
“毎日5時間睡眠をしていたらショートスリーパーになれた”と言う人もいますよね。しかし、これは勘違いしている可能性が高いです。
ペンシルべニア大学の研究では「4時間睡眠」「6時間睡眠」「8時間睡眠」のグループに分け毎日パフォーマンスを計る実験をしました。
研究結果として
- 4時間睡眠→すぐにパフォーマンスが落ちた
- 6時間睡眠→10日を過ぎたあたりから2日間不眠の人と同じパフォーマンス
- 8時間→パフォーマンスに変化なし
このような結果になりました。
4時間と8時間の結果は何となく想像通りですが、6時間睡眠の人は10日を過ぎたあたりから「自覚症状はないのにパフォーマンスが落ちた」という結果になっています。
すなわち自分では大丈夫だと思っていても実はパフォーマンスが低下していて、しかもそれに気づいていないということが起こったのです。
このことから、毎日睡眠時間を削った人がショートスリーパーになれたと思っているのは勘違いで、「本来の力を充分に発揮できていない」ということがわかります。
ショートスリーパーの割合は?
では生まれつきしかなれないショートスリーパーの人はどれほどいるのでしょうか?この割合はやはり少なく日本人の0.1%~1%ほどと言われています。
はっきりとした数字はわかりませんが、100人~1000人に1人くらいの割合と言われています。多くの人は6~9時間睡眠の標準型である「バリュアブルスリーパー」で、9時間以上の「ロングスリーパー」の人は5~10%ほどと言われています。
ショートスリーパーの偉人
歴史的な偉人にはショートスリーパーの人が多いことで知られています。
- ナポレオン→3時間+昼寝
- エジソン→4時間
- レオナルドダヴィンチ→90分(15分睡眠を6回)
- 野口英世→3時間
- スティーブ・ジョブズ→2時間
- 明石家さんま→3時間
など短い睡眠時間でもパフォーマンスが低下せず日常生活を送れている人たちも多くいます。
その一方で近年注目されているのがロングスリーパーの人たちです。睡眠時間が長いほど「日中のパフォーマンスを上げることができるのではないか」と言われ始めています。
ロングスリーパーの有名人が
- アインシュタイン→10時間
- ミハエル・シューマッハ→12時間
- ロジャーフェデラー→12時間
- レブロンジェームス→夜8~9時間、昼3~4時間
- 白鵬→夜10時間、昼6時間
このようにスポーツ選手に多いイメージですが、激しいスポーツで疲弊した身体を回復するには多くの時間を要するのかもしれません。
とは言え6~9時間睡眠の人が最も多く、有名人の中にもたくさんいるので安心したいところです。
- ジェフ・ベゾス→7時間
- ビル・ゲイツ→7時間
- イーロン・マスク→6時間
- イチロー→8時間
大事なのは自分のパフォーマンスを充分に発揮できる睡眠時間を見極め、「そのための時間をしっかりと確保する」というところですね。
不眠の世界記録
不眠の世界記録があるのを知っていますか?1963年にアメリカの17歳の高校生ランディ・ガードナーさんが264時間12分(11日と12分)というギネス記録を打ち立てました。
挑戦中は脳機能の低下だけでなく、幻覚が見えたり、イライラが収まらなかったりという症状がありました。しかし挑戦後ガードナーさんは14時間眠り続けると、いつもと変わらないように生活できたそうです。
これだけ見ると「1回寝れば回復するのなら無理やり起きていてもいいのでは?」と思ってしまいます。しかし彼はその後の人生で生涯不眠に悩まされ続けています。
そのことを考えると「たった1回の不眠チャレンジ」が、生涯不眠になるほど脳に大きな影響があることを考えると毎日しっかりと眠りたいものですね。
年齢別で変わる理想の睡眠時間
では、日本人にとって最適な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?
これは年齢別で変わってきます。
- 0カ月~3か月→14~17時間
- 4カ月~11カ月→12~15時間
- 1歳~2歳→11~14時間
- 3歳~5歳→10~13時間
- 6歳~13歳→9~11時間
- 14歳~17歳→8~10時間
- 18歳~64歳→7~9時間
- 65歳~→7~8時間
このように各世代で理想の睡眠時間は変わっており、多くの成人は7~9時間に収まりそうです。この時間を確保できていない人は意識して改善するようにしましょう。
「参考:年齢別で理想の睡眠時間は?【意外と知らない人多いです】」
睡眠時間が少ないと起こるデメリット
睡眠時間が理想のものに届いていないと身体にはどのようなデメリットが起こるのでしょうか?
- 脳機能の低下
- 判断力の低下
- 集中力の低下
- ストレスの増加
- うつ病のリスク
- 免疫力の低下
- 体重の増加
- 疲労感・倦怠感
- 自律神経の乱れ
- 腸内環境の悪化
- 生活習慣病のリスク増加
- 寿命が縮む
なんとなく睡眠時間が不足していると「脳機能が低下」するのはイメージが付きますよね。
それに加え、ストレスやうつ病など精神面での影響、免疫力低下や生活習慣など病気になるリスクなども上がります。「健康になるには50%が睡眠」と言われるほど大切なもので、いかに睡眠が健康に及ぼす影響が大きいのかがわかります。
睡眠時間が取れない人は質を改善
これだけの睡眠不足のデメリットがあるならしっかりと睡眠時間を確保したいところですが、忙しくて時間が取れないという人も多いと思います。そのような人は「睡眠の質を高める」ことが大切になってきます。
睡眠の質を高めるには
- 入浴時は湯船につかる
- 睡眠2,3時間前には食事を済ませる
- 寝る前に暖かい飲み物を飲む
- 寝室の環境を整える
- 寝具の見直し
- 寝る前のスマホを控える
- 骨格を整える
など多くの方法がありますので、何となく寝るのではなく「寝る環境」を意識して整えるようにしましょう。
ショートスリーパーになる方法:まとめ
今回はショートスリーパーになる方法について深掘りしました。
まとめると
- ショートスリーパーにはなれない
- ショートスリーパーは生まれつき遺伝子で決まっている
- 後天的にショートスリーパーにはなれない
- ショートスリーパーの割合は0.1~1%ほど
- ロングスリーパーもいる
- 不眠のギネス記録は11日と12分
- 年齢別で理想の睡眠時間がある
- 睡眠時間が短いと脳、身体、感情への影響が大きい
- 睡眠は健康において50%を占めている
- 睡眠時間が取れない人は睡眠の質を上げよう
いくらショートスリーパーやロングスリーパーが魅力的とは言え後天的になることはできません。
自分に合った睡眠時間を見つけることは健康や長生きに直結するので今日から改善するようにしましょう。
当院は八尾、東大阪を中心にカイロプラクティックの出張施術を行っています。
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