骨粗鬆症になりやすい人はどんな人か知っていますか?
もしかしたらあなたも骨粗鬆症になる可能性があります。
本記事では「骨粗鬆症になりやすい人」についてまとめています。
骨粗鬆症になりたくない人は、ぜひ本記事をお読みください。
骨粗鬆症になりやすい人5選【こんな人は注意】
骨粗鬆症とは、「骨や歯のカルシウム量が低下し弱くなる病気」です。
人の身体にあるカルシウムの99%は「骨」か「歯」にあり、残り1%は血中にあります。
そして、身体のカルシウム量が足りていないと、骨や歯を溶かして補うという作用があります。
そのため、食べ物や飲み物からカルシウムが摂れていない人は、どんどんと骨が溶けだしもろくなってしまうのです。
骨粗鬆症は「誰でもなる可能性」はありますが、特になりやすい人がいます。
骨粗鬆症になりやすい人はこんな人です。
- 閉経後の女性
- 妊婦
- 運動不足
- 喫煙者
- 睡眠不足
思い当たるものはあるでしょうか?
これらの人は骨が弱くなりやすいため、注意が必要です。
では一つずつ見ていきましょう。
骨粗鬆症になりやすい人①閉経後の女性
骨粗鬆症になりやすい人一つ目は「閉経後の女性」です。
一般的に女性は、平均50~51歳で閉経を迎えるとされています。
閉経を迎えた女性は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が急減少するため、骨粗鬆症になる可能性が上がります。
実際に、骨粗鬆症の割合は、男性が300万人なのに対し、女性は980万人もおり、圧倒的に女性が多いことが分かっています。
さらに、50代以降ではその数が急増し、60代では4人に1人、70代では3人に1人が骨粗鬆症であるとされています。
骨粗鬆症になりやすい人②妊婦
骨粗鬆症になりやすい人二人目は「妊婦」です。
女性は妊娠すると、赤ちゃんに栄養を分け与えるため、カルシウム濃度が低下します。
赤ちゃんへのカルシウムが少なくなると、お母さんの骨や歯が溶けだし補うので、骨がもろくなってしまうのです。
また、出産後も女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため、骨がもろくなりやすいです。
さらに、授乳の時も栄養が失われやすく、「5%前後の骨密度低下」が起こるとされています。
骨粗鬆症になりやすい人③運動不足
「運動不足」の人も骨粗鬆症になりやすいです。
骨は運動により「負荷」がかかることで強くなりますが、運動不足で骨への刺激が減ってしまうと、骨密度が低下することがわかっています。
また、運動不足で筋量が低下するのも原因の一つです。
筋肉は、骨にストレスをかけることで、骨密度を維持する重要な役割を果たしています。
しかし、筋肉が減ってしまうと骨へのストレスが減り、骨が弱くなってしまうのです。
特に骨は「縦方向の刺激で強くなる」ことがわかっており、強くするにはウォーキングやスクワットが効果的です。
「参考:ウォーキングのメリット7選【最強の運動は歩くこと】」
骨粗鬆症になりやすい人④喫煙者
「喫煙者」も骨粗鬆症になりやすい人です。
タバコに含まれる有害物質は、骨を破壊することがあります。
具体的には、ニコチンが骨細胞の働きを妨げ、骨を破壊する酵素の活性を高めることが報告されています。
また、喫煙は「カルシウムの吸収を妨げる」ことがあります。
喫煙すると、血管が収縮し、血液の循環が悪くなります。
そのため、カルシウムが骨に届きにくくなり、骨の健康を害することに繋がるのです。
骨粗鬆症になりやすい人➄睡眠不足
最後にご紹介する骨粗鬆症になりやすい人は「睡眠不足」の人です。
睡眠不足だと、骨の成長に必要な「成長ホルモン」や「性ホルモン」などの分泌が減少します。
そのため、骨がもろく弱くなりやすいのです。
また、カルシウムの吸収率も下がってしまうため、食事で摂取した栄養が、しっかりと骨に行き渡らず、骨の成長を妨げてしまうのです。
骨を強くするためには「しっかりと寝る」こともとても大切なのです。
「参考:科学的根拠のある睡眠の質を高める方法7選【これで毎日快眠です】」
骨粗鬆症になるとどうなる?
ここまで「骨粗鬆症になりやすい人」について、5つご紹介しました。
では、実際に骨粗鬆症になってしまうと、どのような生活が待っているのでしょうか?
骨粗鬆症の症状として挙げられるものは
- くしゃみで骨折
- 咳で骨折
- 寝返りで骨折
- 物にぶつかって骨折
- 転んで骨折
- 背骨がつぶれて身長が縮む
- 背中が曲がる
- 息が切れやすい
- 内臓が弱くなる
- 寝たきり
など、とにかく骨が弱くなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
また、骨粗鬆症の人が一度骨折すると、骨が再生するのが難しく、そのまま一生歩けなくなったり、寝たきりになってしまうため、とても怖い病気です。
骨粗鬆症を予防するには
では、そんな怖い骨粗鬆症を予防するには、どうすれば良いのでしょうか?
こちらは5つご紹介します。
- 運動をする
- 骨を強くする食事をする
- 腸内環境を整える
- 喫煙・アルコールを控える
- 睡眠をとる
これらのことは、実際に骨を強くすることができ、骨粗鬆症予防に効果的です。
一度骨粗鬆症と診断されたら最後ではなく、そこから骨が強くなった事例もあります。
なる前の予防、なってからの改善も諦めずに行いましょう。
骨を強くする方法はこちらで詳しくまとめています↓
「参考:骨を強くする方法5選【放置は骨粗しょう症になります】」
骨が強くなるには時間がかかる
汗をかいたりするのと同じように、「骨も代謝」をしています。
骨も運動や食事、睡眠などで強くなりますが、「時間がかかる」ということがわかっています。
骨の代謝にかかる時間は、海綿骨という骨の内側の柔らかい部分は3年、皮質骨という表面の硬い骨は10年もかかるとされています。
そのため、運動をしたり栄養を摂ったからと言って、すぐに効果が出るわけではありません。
長い期間をかけて、骨を強くするように、毎日の習慣にしましょう。
骨粗鬆症になりやすい人:まとめ
今回は「骨粗鬆症になりやすい人」についてご紹介しました。
まとめると
- 骨粗鬆症とは、骨や歯のカルシウム量が低下し弱くなる病気
- カルシウムの99%は骨か歯にある
- カルシウムが不足すると骨や歯から溶け出して補う
- 閉経後の女性はホルモンの急減少で骨が弱くなりやすい
- 妊婦は赤ちゃんにも栄養を与えるため骨粗鬆症になりやすい
- 運動不足だと骨への負荷が減り、骨が弱くなる
- 喫煙による有害物質は骨を弱くする
- 睡眠不足は成長ホルモンの分泌が減り骨が育たない
- 骨粗鬆症になると簡単に骨折する
- 骨を強くするには最大で10年もかかる
- 時間をかけて骨を育てるのが大事
骨は、身体の内側にあるので、普段なかなか意識できないものですが、毎日成長と老化を繰り返しています。
目に見えないものだからこそ、しっかりと対応し、将来後悔しないようにしましょう。
当院では八尾市、東大阪市を中心にカイロプラクティックの出張施術を行っています。
肩こり、腰痛を始めお身体のお悩みがある方は、お気軽にご予約下さい。
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