睡眠不足が続くと身体はどのように変わっていくのでしょうか?
眠いのを放置するのは実は危険です。
本記事では「睡眠不足が続くと身体はどうなるのか?」についてまとめました。
睡眠不足のデメリットを知りたい方はぜひ本記事をお読みください。
睡眠不足が続くとどんな影響が出る?
毎日満足のいく睡眠を取れていますか?
と言っても、厚生労働省による「睡眠満足度調査」では、日本人の7割もの人は「現在の睡眠に満足していない」とされています。
実際に理想の睡眠時間が7~9時間であるのに対し、40代50代では半数の5割もの人が「睡眠時間が6時間以下」の睡眠不足と言われています。
「参考:年齢別で理想の睡眠時間は?【意外と知らない人多いです】」
では睡眠不足が続くと、どんな悪影響が出てしまうのでしょうか?
今回は5つに分けてご紹介します。
- パフォーマンスが低下
- ストレスの増加
- 免疫力の低下
- 太りやすくなる
- 寿命が縮まる
思い当たる節はあるでしょうか?
一つずつ詳しく見ていきましょう。
睡眠不足の影響①パフォーマンスが低下
睡眠不足が続くと「パフォーマンスが低下」します。
これは何となくイメージが付くと思いますが、睡眠不足だと頭がボーっとしてしまい、生活のパフォーマンスが落ちてしまいます。
これは脳機能が低下してしまうためで
- 集中力
- 判断力
- 思考力
- 注意力
- 実行機能
- 即時記憶
- 数的能力
などが低下します。
ある実験では、1日6時間睡眠を10日続けた人は、丸二日徹夜したのと同じ脳機能になったことがわかっています。
また、この状態はお酒に酔った時と同じ状態でもあります。
このことからも、毎日の少しずつの睡眠不足が積み重なると脳機能が大幅に低下することがわかります。
≪運動パフォーマンスも低下する≫
パフォーマンスが落ちるのは脳機能だけでなく、運動面でも落ちることがわかっています。
バスケットボール選手を対象にした実験では、毎日10時間の睡眠を取ってもらうと、普段よりもシュートの成功率が上がるということがわかりました。
これは単に練習でうまくなったわけではなく、その後睡眠時間を減らすと再び成功率が下がってしまいました。
このことから、睡眠不足は運動面でも影響してくることがわかります。
近年ではバスケのレブロンジェームスや、テニスのロジャーフェデラーなど有名なスポーツ選手が、1日10時間睡眠を取り入れています。
その結果成績を残し睡眠の重要性を証明しています。
睡眠不足の影響②ストレスの増加
睡眠不足になると「ストレスが増加」します。
人の身体はストレスを受けるとストレスホルモンである「コルチゾール」が増えます。
このコルチゾールは「プレッシャーのかかる場面」や「イライラした時」などに増加しますが、睡眠不足時にも増えることがわかっています。
そのため睡眠不足が続くと
- 少しのことでイライラする
- 落ち込みやすくなる
- テンションが高くなりすぎる
などが起こってしまいます。
またこの逆で、このコルチゾールは「睡眠時間をしっかりと取ると減る」ということもわかっています。
「落ち込んでいたけど寝たらスッキリした」という経験はありませんか?
これは睡眠によりコルチゾール量が減ったためです。
“最近メンタルが弱いな”と感じる人はしっかりと睡眠を取るようにしましょう。
「参考:【即効性あり】たった6分でイライラを解消する方法5選」
睡眠不足の影響③免疫力の低下
睡眠不足が続くと「免疫力の低下」も起こります。
免疫力とは細菌やウイルスから身体を守ってくれる機能のことです。
睡眠不足になるとこの免疫力が低下してしまい、病気にかかりやすい身体になってしまいます。
実際に6時間睡眠の人と7~8時間寝ている人を比較した調査では、6時間睡眠の人は心血管疾患のリスクが3~4倍に上がることがわかりました。
また糖尿病やガンに関する遺伝子が活発に働いていることもわかっています。
この他にも高血圧やうつ病などになりやすいこともわかっており、しっかりと睡眠を取ることが健康に直結していることがわかります。
「参考:免疫力を上げる食べ物5選。感染しない身体作りに必要なことは?」
睡眠不足の影響④太りやすくなる
睡眠不足が続くと「太りやすくなる」こともわかっています。
睡眠不足になるとストレスが増えてしまうとご紹介しましたが、このストレスを紛らわすために、「量を食べすぎる」ということに繋がります。
「やけ食い」という言葉があるように、自分のストレスを誤魔化したいという気持ちが生まれてしまいついつい食べてしまうのです。
≪空腹ホルモンが増える≫
またストレスが増える以外にも、睡眠不足が続くと「空腹ホルモンが増え、満腹ホルモンが減る」ということが起こります。
空腹ホルモンが増えると文字通り「空腹を感じやすく」なるため、食べる量や回数がついつい増えてしまうのです。
また、満腹ホルモンも減ることから、満腹感を感じにくくなってしまいます。
そのため腹八分目で止めることができず食べる量が増えるため太りやすくなってしまうのです。
「参考:睡眠不足だと太る3つの理由とは?【睡眠の質を高める食べ物も紹介】」
睡眠不足の影響➄寿命が縮まる
睡眠不足が続くと、「ストレスの増加」「免疫力の低下」「太る」などお伝えしましたが、その結果「寿命が縮んで」しまいます。
生活習慣病にもかかりやすくなってしまうため、糖尿病、高血圧、心疾患、脳疾患などのリスクが増加します。
日々の睡眠不足が積み重なり、病気やケガをしやすくなり、結果的に寿命が縮まると考えると恐ろしいですよね。
睡眠不足が急増中
ここまで「睡眠不足を続けるとどうなるのか?」について5つご紹介しましたが、近年睡眠不足の人が急増していることを知っていますか?
現代人はスマホやPC、ゲームなどの普及に加え、24時間空いているコンビニなどの影響で睡眠不足が加速しています。
その結果50年前に比べ平均睡眠時間は1時間も減っているのです。
特にスマホの普及は影響が大きく、寝る前についつい見てしまうため睡眠不足が加速しています。
寝る前のスマホはブルーライトという画面から発せられている光により、睡眠の質を下げることもわかっています。
寝る前「30分~1時間」は、スマホを控えるようにしましょう。
「参考:睡眠は豆電球 or 真っ暗どっちが正解?【睡眠の質を高めるには】」
睡眠不足を解消する方法は?
ここまで睡眠不足の危険性をお伝えしてきましたが、では「睡眠不足を解消する方法」はあるのでしょうか?
睡眠不足は1日ぐっすり寝ただけでは解消されません。
「睡眠負債」という言葉があるように、睡眠不足は借金のように積み重なっていきます。
一気に返そうとせず、長い期間で少しずつ返していくことで解消されていきます。
いまの生活習慣で睡眠時間が7~9時間に足りていない人は改善するようにしましょう。
また、忙しくて睡眠時間が取れない人は「睡眠の質を高める」ようにしましょう。
「参考:科学的根拠のある睡眠の質を高める方法7選【これで毎日快眠です】」
睡眠不足の影響:まとめ
「睡眠不足が続くとどうなるのか?」についてご紹介しました。
まとめると
- 日本人の7割が現在の睡眠に満足していない
- 40代50代の5割は睡眠不足
- 睡眠不足が続くとパフォーマンスが低下する
- 睡眠不足が続くとストレスが増加する
- 睡眠不足が続くと免疫力が低下し、心血管疾患のリスクが3~4倍増える
- 睡眠不足が続くと空腹ホルモンが増え満腹ホルモンが減る
- 睡眠不足は結果的に寿命が縮む
- 文明の発達で睡眠不足が急増中
- 寝る前のスマホは控える
- 睡眠は借金のように積み重なる
- 理想の睡眠時間は7~9時間
- 時間が取れない人は睡眠の質を高める
毎日何となく起きたり寝たりしていますが、睡眠不足は健康に直結し将来の寿命にも繋がります。
いま自分の睡眠に満足していない人は、この機会に見直し改めるようにしましょう。
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当院ではカイロプラクティックの施術により、日々の生活で歪んだ骨格のケアをし、健康になるためのサポートをしています。
また、睡眠の質を改善する施術や方法もお伝えしていますので、気になった方はお気軽にお問合せ下さい。
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